ミスチルの「花言葉」歌詞の意味をコスモスから読み解いてみる

物語

Mr.Childrenの「花言葉」

コスモスの花言葉をモチーフにした曲ですね。

歌詞を見ながら、「僕」の心情を読み取ってみましょう!

別れの理由は浮気?

独断と偏見で書きます。

 

ファンの方なら知っていると思いますが、念のため。

この歌詞は、失恋をした人の切ない気持ちを表現しています。

 

歌の中では、「僕」が「コスモス」という花に込められた「花言葉」を通して、過ぎ去った恋を振り返っています。

「僕」は、大切な人と別れてしまい、相手に自分の気持ちや本当の姿をもっと知ってほしかったと悔やんでいます。

また、相手が自分に与えてくれた、足りなかったものを大切にしようとしています。

季節が変わっても、その人のことが忘れられない心情が、コスモスの咲く季節に重ねられ、別れの寂しさと後悔が静かに伝わってくる歌詞です。

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ミスチルの「花言葉」の意味は?

それでは、フレーズごとに読み取っていきます。

コスモスの花言葉に揺れながら

コスモスの花言葉には「乙女の純真」「調和」「謙虚」などが込められています。

 

この歌詞の「僕」はその花言葉に自分を重ね、揺れ動く心を映し出しています。

彼は、愛する人と真正面から向き合う勇気が持てず、傷つきやすい自分の心をコスモスに託しています。

「純真」であれたのか、自分を見つめ直し、問いかけずにはいられないのでしょう。

 

身の程を知らないまま
可能性を漁り
魔が差した僕にさよなら

無理をして愛や夢を追い求めた過去の自分を、今では「魔が差した」とさえ感じています。

愛に盲目だった自分を恥じ、深い後悔に苛まれています。

「さよなら」という言葉には、未熟だった頃の自分との決別と、成長しきれなかった自分への反省が含まれています。

 

あの日見せた 僕の知らなかった顔 
哀れみと背伸びで告げられた別れ

無理をして背伸びし、愛を繋ぎとめようとしたものの、相手の目には「哀れみ」として映ってしまいました。

自分を偽ってまで求めた愛は、結局彼から離れていってしまったのです。

別れを告げられた瞬間の彼女の表情は、彼の心に深い傷を残しました。

 

僕の全て 君に知ってほしかったのに
コスモスの咲く季節に 君は去った

「君に知ってほしかった」という言葉には、彼の心の奥底にあった願いがにじんでいます。

心の奥深くまで知ってほしい、理解してほしかったのに、その思いは叶いませんでした。

コスモスが咲き誇る美しい季節と共に、彼の愛も終わりを迎えたのです。

理想と現実の隔たりに、彼は心が引き裂かれる思いを抱いています。

 

種を蒔き散らかして 摘むことは出来ず 
頭からつま先まで 後悔しどおし

「種を蒔き散らかして」という表現には、彼の未熟さと無謀さが表現されています。

愛の芽をきちんと育てることもせず、無計画に広げてしまった結果、どうにもできない後悔だけが残りました。

覚悟を持たなかった自分への深い悔恨が、彼の心の中で渦巻いているのです。

君がくれた 僕に足りなかったものを 
集めて並べて 忘れぬよう願う

彼は、相手との時間で得たものを「足りなかったもの」として受け止め、愛を通じて得た成長や教訓を大切に心に刻もうとしています。

失ったことを悔やみつつも、愛した証をいつまでも忘れないよう、記憶を集めて並べ直しているのです。

 

君の全て 僕に見せてほしかったのに 
コスモスの花言葉は咲かなかった

彼は、相手にも自分の全てを見せてほしかったと切望していましたが、その期待は叶わず、「コスモスの花言葉」は開くことなく散ってしまいました。

互いに完全に理解し合える愛を夢見ていたのに、その花は咲くことなく終わり、儚い愛の虚しさが彼の心に深く残っています。

 

木漏れ日が微笑みを連れてきてくれるから 
そんなきれい事 慰めも 何を今更

周囲が彼を慰めようとしても、その慰めは彼の心には届きません。

木漏れ日が「微笑みを連れてきてくれる」という言葉も、彼にとっては虚しく響くだけです。

愛の重さを知った彼にとって、表面的な慰めは何も意味を成さないのです。

 

僕の全て 君に知ってほしかったのに 
コスモスの咲く季節に君は去った さよなら

愛する人に自分のすべてを理解してほしかったのに、その思いは届かず、彼は繰り返し悔やんでいます。

「さよなら」という言葉には、終わってしまった愛への寂しさと、もう二度と戻らない過去への深い未練が込められています。

コスモスが咲く季節とともに、彼の中の愛も静かに終わりを告げ、彼はひとりさよならを繰り返すのです。

「コスモスの咲く季節に 君は去った」は意味が違う

歌詞の中に「コスモスの咲く季節に 君は去った」が2回でてきます。

そして、それぞれ意味が違うのではないでしょうか。

このフレーズが繰り返される理由には、心情の深まりや変化が感じられます。

最初の「コスモスの咲く季節に 君は去った」

この最初のフレーズは、彼にとって初めて経験する失恋の衝撃が表れています。

コスモスが咲く季節は穏やかで美しい秋。

しかし彼にとってはその美しい季節が、愛する人が去った哀しみで色褪せてしまっています。

愛を失ったばかりの彼は、コスモスの美しさを感じる余裕もなく、ただ去っていった彼女の姿が焼き付いているのです。

彼にとってその「季節」は、愛の終わりを突きつけられる象徴のようなものになっています。

コスモスが揺れる姿に、自分の心の動揺を見ているようで、去った彼女を追い求める気持ちが抑えきれません。

2回目の「コスモスの咲く季節に 君は去った」

このフレーズが2度目に登場する時、彼の心情は少し変化しています。

最初の「君は去った」が衝撃と哀しみの表現だったのに対し、ここでは少しずつ別れを受け入れようとする心情が感じられます。

コスモスの咲く美しい季節がまた巡ってきても、彼女が戻ることはありません。

彼は過ぎ去った愛の記憶とともに、この季節を自分の中で「失恋の季節」として刻みつけようとしているのです。

だからこそ、「君は去った」と再び口にすることで、自らに言い聞かせ、静かにさよならを告げようとしています。

2度目の「君は去った」は、痛みの中での決別と、次に進もうとする彼の微かな決意の現れなのです。

原因は浮気?

別れた原因は、浮気や仕事ばかり優先したといった分かりやすいものではなく、心の成長が足りず、自分の弱さにあったのではないかと思います。

歌詞には「身の程を知らないまま」「哀れみと背伸び」といった言葉があり、彼が無理をしていたことが伝わってきます。

彼は、自分に自信がなく、相手に認めてもらいたい気持ちから、無理をして相手に理想の自分を見せようとしていたのでしょう。

この「背伸び」は、お金の面で無理をしたり、自分を実際よりもすごい人に見せようとする言葉や行動として現れていたかもしれません。

しかし、素直な自分を見せることができなかったため、相手は彼のことを信じられなくなり、不安や寂しさを感じたのではないでしょうか。

 

また、歌詞には「哀れみ」という言葉が出てくることから、相手は彼に愛情というよりも、少し同情のような気持ちを抱いていたのかもしれません。

彼は一途に愛していましたが、相手に安心や信頼を与えられるだけの成長がまだ足りなかったのでしょう。

つまり、彼が振られてしまった理由は、「自分の気持ちに素直になれず、無理に背伸びしていたこと」と、「相手に安心感を与えられなかったこと」にあると考えられます。

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