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牡丹の花言葉が怖い 美しさと怖さの二面性が人を惹きつける魅力なのか・・

花の種類

牡丹(ぼたん)の花言葉が怖いと耳にしたことはないでしょうか?

華やかで美しい牡丹の花は、古くから「高貴」や「恥じらい」「人を引きつける魅力」など、多くの花言葉を持ち私たちを魅了してきました。

しかし、その一方で、牡丹には何か怖い印象を持つ人もいるようです。。。

それは、花の姿や花言葉に秘められたものなのでしょうか、それとも何か他に原因があるのでしょうか。

本記事では、牡丹の花言葉やその背景にある伝説を解説します。

さらには牡丹をプレゼントする際のポイントについても紹介します。

牡丹の美しさの裏に潜む真実を探ってみましょう。

 

「牡丹」とかけまして
「人を惹きつける魅力」ととく

その心は…

どちらも華(はな)があるでしょう

う~んイマイチ

  • 牡丹の花言葉には怖い意味は含まれていないこと
  • 怖いイメージは怪談「牡丹灯籠」に由来すること
  • 牡丹の花が持つ美しさと恐ろしさの二面性について
  • 牡丹の花言葉やプレゼントに適した場面について

牡丹の花言葉が怖い理由

牡丹(ぼたん)とは

牡丹(ぼたん)は、4月から5月ごろに大きく華やかな花を咲かせるので、春を代表する花の一つとされています。

牡丹の花びらはとても多く、ふんわりとした丸い形をしていて、花の色も赤、ピンク、白、黄色などさまざまです。

名前の「牡」には「雄々しい」や「力強い」といった意味があり、「丹」には「赤い色」や「美しい」という意味があります。

これらが合わさって、堂々とした美しさを持つ花というイメージを表しています。

昔から高貴な花として、詩や絵画にもたびたび登場するなど、たくさんの人々に親しまれてきました。

 

外国では牡丹は「ピオニー(Peony)」と呼ばれています。

実は芍薬もピオニーと呼ばれています。

この記事で書いたように牡丹と芍薬は、いとこ同士のようなもの。

芍薬の花言葉が怖い 危害を加えられる or 花にされるのどっちがいい?
芍薬(シャクヤク)は、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざもあり、女性の優雅さを象徴する美しい花として昔から親しまれてきました。 芍薬は「恥じらい」や「はかない恋」など、さまざまな花言葉を持っています。 しかし、その一...

 

じゃぁ海外では「牡丹=芍薬」なのか?と言うと、そうではないですがひっくるめてピオニーと呼ばれます。

明確に区別するときは、牡丹は「Tree Peony(ツリーピオニー)」。

芍薬は「Herbaceous Peony(ハーバシャスピオニー)」または「Garden Peony(ガーデンピオニー)」となるみたいですね。

牡丹の花言葉

牡丹の花言葉は

高貴
優雅
恥じらい
壮麗
人を引きつける魅力

まったく怖いところがないですよね。

「牡丹の花言葉が怖い」と言われるのは、こんな怪談話があるからなんです。

牡丹灯籠(ぼたんどうろう)

「牡丹灯籠」は、日本の有名な怪談のひとつで、江戸時代に広まった物語です。

「牡丹灯籠」の主人公は、美しい娘・お露(おつゆ)と、侍の萩原新三郎(はぎわらしんざぶろう)です。

ある夏の夜、新三郎は家の近くを通りかかったとき、ふと牡丹の花が描かれた灯籠を手にした美しい娘・お露と、その侍女と出会います。

二人はすぐに惹かれ合い、毎晩のように会うようになります。

しかし、ある日、新三郎は驚くべきことを知ります。

実は、お露はすでにこの世の人ではなく、幽霊だったのです。

新三郎が出会っていたお露と侍女は、牡丹の灯籠を目印に現れる幽霊でした。

驚いた新三郎は、お坊さんの力を借りて幽霊を退けようとしますが、その後もさまざまな恐ろしい出来事が彼の身に降りかかることになります。

「牡丹灯籠」という名前の由来

物語のタイトルにある「牡丹灯籠」とは、幽霊の娘であるお露が持っていた灯籠のことです。

灯籠には牡丹の花が描かれていて、夜に幽霊たちが現れる際の目印となっています。

お露の幽霊が毎晩、牡丹の灯籠を持って新三郎のもとに現れる様子がとても印象的であるため、この物語は「牡丹灯籠」と呼ばれています。

物語に込められた怖さ

「牡丹灯籠」の怖さは、美しい恋の物語でありながら、そこに隠れた幽霊の恐ろしさにあります。

お露の幽霊は新三郎に恋をしているため、現世に未練を残してさまよっているのです。

恋心が生と死を超えて幽霊となっても続いてしまうことの怖さがこの怪談の特徴です。

また、幽霊の目印として登場する「牡丹灯籠」は、美しさと不気味さを同時に持つ象徴となっています。

 

牡丹の花は華やかで高貴なイメージがありますが、それが夜道でふわりと灯る灯籠と結びつくと・・

一転して恐ろしい雰囲気を生み出しますよね。

この美しさと怖さが入り混じった描写が、「牡丹灯籠」の怪談としての魅力を引き立てているのです。

美しさに潜む恐怖

牡丹の花は、大きく華やかであり、たくさんの花びらが重なり合って咲く姿は人々を魅了します。

しかし、その豪華さゆえに「美しさの裏に何か怖いものが潜んでいるのでは?」という印象を与えることがあります。

花言葉の「人を引きつける魅力」は、まるでその美しさに取り込まれてしまうような不安を感じさせます。

「牡丹灯籠」の怖さは、牡丹の花が持つ美しさと怖さの二面性を映し出しているんですね。

興味があれば、この怪談を読んでみてください。

それでは、牡丹のポジティブな花言葉です。

牡丹の花言葉は怖くない

牡丹の花言葉

牡丹の花言葉は、その美しさや風格、昔からの伝説に由来してさまざまな意味が込められています。

代表的なものから珍しいものまで、いくつか紹介します。

「高貴」や「富貴」

牡丹の花は、とても大きくて華やかであることから、昔から「高貴な花」として扱われてきました。

特に中国では、富や栄光の象徴とされてきました。

そのため、牡丹には「高貴」や「富貴」という花言葉があります。

豊かさや気高さを持つその姿から、このような花言葉が生まれたのです。

「美しい」「優雅」

牡丹の花は、たくさんの花びらが重なり合って咲くため、とても美しく優雅な印象を与えます。

そのため、「美しい」や「優雅」という花言葉もあります。

昔の人々は、咲き誇る牡丹の姿に気品と美しさを感じていたのでしょう。

「恥じらい」

牡丹には、「恥じらい」という花言葉もあります。

これは、牡丹の花がふんわりと咲いて、まるで女性が少し照れているかのように見えることから来ていると言われています。

華やかさの中に、少しの奥ゆかしさや控えめな美しさを持つことをたとえたものです。

「壮麗」

牡丹の大きな花は、咲くととても堂々としていて、周りを圧倒するような存在感があります。

そのため、「壮麗」という花言葉がつけられています。

この言葉には、威厳があって美しいという意味があり、まさに牡丹にふさわしい花言葉といえるでしょう。

「人を引きつける魅力」

最後に、「人を引きつける魅力」というものがあります。

牡丹はその大きくて華やかな花で、見る人を一瞬で魅了します。

そのため、このような花言葉がつけられました。

これは、牡丹が昔から多くの人々に愛されてきたことと関係があるといわれています。

牡丹をプレゼント

牡丹の花は、華やかで上品な印象を持っており、花言葉にも「高貴」や「優雅」といった意味が込められています。

これを踏まえて、どんな時に誰にプレゼントしたら良いか紹介します。

お祝いの場で、大切な人に

牡丹の花は、「高貴」や「富貴」という花言葉を持っているため、お祝いの場で贈るのにぴったりです。

たとえば、結婚式や誕生日、卒業などの特別な日に大切な人へ贈るとよいでしょう。

牡丹の豪華な花姿は、相手への敬意や祝福の気持ちを表すのにふさわしいです。

 

結婚式であれば、新郎新婦へのお祝いの花束として、卒業式ではこれからの明るい未来を願って贈るのも素敵です。

華やかな牡丹の花は、どんな場面でも特別な存在感を放ち、お祝いの気持ちをさらに引き立ててくれます。

お世話になった人や目上の方へ

牡丹の「高貴」という花言葉から、感謝の気持ちを伝えたいときにもおすすめです。

お世話になった先生や先輩、または目上の方へ贈るのにふさわしい花です。

牡丹の持つ気品ある姿が、相手への感謝の気持ちや敬意を表現します。

 

卒業や進学の際に、今までお世話になった先生へ感謝の気持ちを込めて牡丹を贈るのはいかがでしょうか。

また、会社の上司や年配の方へのプレゼントとしても、牡丹の花は喜ばれることでしょう。

大切な人へ贈る「優雅な愛」

牡丹には「美しい」や「優雅」という花言葉もあります。

家族や恋人など、大切な人に贈る花としてもおすすめです。

特に、相手が花が好きな人であれば、牡丹の大きくて豪華な花は特別なプレゼントになります。

結婚記念日や母の日に、日ごろの感謝や愛情を込めて牡丹の花束を贈るなんて素敵ですよね。

相手がその花の美しさを楽しむことで、二人の関係がさらに深まるかもしれません。

牡丹の豆知識

牡丹は美しく、華やかな花として知られていますが、あまり知られていない面白い豆知識もあります。

「花王」とも呼ばれる

牡丹は昔から中国や日本で「百花の王」や「花王(かおう)」と呼ばれてきました。

特に中国では、牡丹は美しさと高貴さの象徴とされ、最も美しい花とされています。

そのため、王様のように特別な存在として大事にされてきました。

この「花王」という別名からも、牡丹が特別な花であることがわかります。

冬に咲く「寒牡丹」

牡丹は通常、春から初夏にかけて咲く花ですが、「寒牡丹(かんぼたん)」と呼ばれる冬に咲く品種もあります。

寒牡丹は、冬の寒さの中で咲くため、普通の牡丹よりも花が小さく、ゆっくりと開いていきます。

そのため、冬の雪景色の中で咲く寒牡丹は、とても幻想的で美しいと言われています。

寒い時期に咲く牡丹を見ると、まるで春がやってきたかのような気分になります。

薬として使われていた

牡丹は、ただ美しいだけでなく、昔は薬としても使われていました。

特に、牡丹の根っこは「牡丹皮(ぼたんぴ)」と呼ばれ、漢方薬として利用されていたのです。

牡丹皮は、熱を下げたり、血の流れを良くしたりする薬として、中国では長い間使われてきました。

現在でも、漢方薬の材料として利用されることがあります。

牡丹の香り

牡丹の花は、その見た目の美しさだけでなく、実はほのかに香りがあることをご存じでしょうか。

牡丹の香りは、バラのような甘い香りで、特に早朝に咲いたばかりの牡丹の花は、香りが強く感じられます。

この香りは、リラックス効果があると言われており、古くから香水やお香の材料として使われることもありました。

牡丹の花を楽しむときには、ぜひ香りにも注目してみてください。

牡丹と芍薬(シャクヤク)の違い

牡丹と芍薬は、見た目がとても似ているため、よく間違われますが実は違う植物です。

一番わかりやすい違いは「木か草か」です。

牡丹は「木」で、毎年同じ茎から花が咲きます。

一方、芍薬は「草」で、毎年茎が枯れて、新しい茎が伸びてきて花が咲きます。

このように、植物の性質が異なるので、花を見るときにはどちらなのか気にしてみると面白いです。

まとめ:牡丹の花言葉が怖い 美しさと怖さの二面性が人を惹きつける魅力なのか・・

記事のポイントをまとめます。

  • 牡丹の花言葉は「高貴」「優雅」「恥じらい」「壮麗」「人を引きつける魅力」などがある
  • 牡丹の花言葉自体に怖い意味はない
  • 牡丹の怖さは花言葉よりも怪談「牡丹灯籠」に由来する
  • 「牡丹灯籠」は幽霊の娘・お露と侍の悲恋を描いた江戸時代の怪談である
  • 牡丹灯籠の幽霊が持つ灯籠には牡丹の花が描かれている
  • 牡丹灯籠の物語は、美しい恋と幽霊の恐ろしさが絡み合っている
  • 牡丹は美しさと怖さの二面性を持つと感じさせる花である
  • 牡丹の「人を引きつける魅力」という花言葉は不安や畏怖を感じさせることもある
  • 牡丹の花は、中国や日本で「花王」と呼ばれるほど高貴で特別な存在である
  • 牡丹には「寒牡丹」という冬に咲く品種があり、幻想的な美しさがある
  • 牡丹の根は漢方薬として「牡丹皮」と呼ばれ、古くから利用されてきた
  • 牡丹の香りは甘く、リラックス効果があると言われている
  • 牡丹とシャクヤクは見た目が似ているが、牡丹は木でシャクヤクは草である
  • 牡丹の花姿は豪華で華やかであり、目上の人や大切な人への贈り物に適している
  • 牡丹灯籠の物語が、牡丹の花言葉が怖いと言われる原因となっている